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ファミリー・コンステレーションで原因不明の生きづらさが解消される可能性がある
カウンセリングしていると、いくら個人の気持ちを紐解いても原因が分からないような、原因不明の症状悩んでいらっしゃる方がこれほど多いのかと驚かされます。
原因不明の無力感。
理由はわからないけど、ずっと死にたい気持ちが消えない。
いじめられた経験も何もないのに、人が怖い。
などなど、クライアントさんの過去はいくら見てもそれらしき原因に行き当たらないことがあります。
ご本人もさまざまなセラピーやヒーリングを体験してこられて、セラピージプシーのようになっておられます。
それでも治らない。1時的に少し軽くなることはあっても、やっぱり根本的には治らない。
そしてまた新たなセラピーを求めて、さまようこととなります。
ファミリー・コンステレーションは大きな可能性がある
そんな方にまず私が取り組むのがファミリーコンステレーションという集合無意識を扱うセラピーです。
実際これをやることで20年近く様々なセラピーを渡り歩いても消えなかった症状が消失したということが多々あります。
しかも、たった1回であるいは数回で解消してしまうケースもあります。
では、ファミリーコンステレーションとはどんなワークなのでしょうか?
なぜそれ程の力があるのでしょうか?
今日はそこを詳しくお話ししたいと思います。
ファミリーコンステレーションとは何か?
ファミリーコンステレーションはドイツ人の心理療法家バードへリンガーによって創出された心理療法です。
集団の中でグループワークとして扱われることが多く、個人の症状の原因を個人の中にいるのではなく、家族や家系わ会社などのグループの無意識が持っている症状を個人が表現しているという風に見ます。
死にたいという思いが個人の歴史になければ、それは、血の繋がっている家系の誰かの死にたい衝動を肩代わりしているのではないかと見ていきます。
あるいは家計の集合無意識の中に、不安で息苦しいエネルギーがあり、それに耐えかねて引退衝動が出ているのではないか?
そういった可能性を見て解消していくのがファミリーコンステレーションの目指すところです。
実際にどんなことをするの?
ファミリーコンステレーションでは、グループワークとして行う場合と、一対一の個人セッションで行う場合、では、やり方が異なります。
ここではグループワークとして行なうケースについて説明します。
クライアントは会場にいる参加者の中から、自分自身や自分の両親など、家族の代理人を選びます。
そして、自分役父親役など、それぞれの代理人を今、最もしっくりと感じられる形に配置します。
そうすることで、代理人を通じて、家族が持っている集合無意識のエネルギー、場のエネルギーがしょうじてきます。
とても不思議なことですが、クライアントの家族のことを一切何も知らない代理人が。急に苦しみ出したり、ある方向に強い関心を示したり、
さまざまな反応を見せてくれます。
それらを通じて、なぜクライアントは死にたいと感じていたのか?その原因が明らかにされていきます。
そして代理人を通じて様々な働きかけをすることで、家族全員が調和したエネルギーに戻れるようにファシリテートすることで、
原因不明だったクライアントの症状が解消されていきます。
ファミリーコンステレーションの評判と効果
以上が実際にファミリーコンステレーションで行うことなのですが、いかがでしたでしょうか?
とても不思議なある意味で怪しいセラピーではないでしょうか?
これはなんか霊的なものを扱ってるんですか?と戸惑われる方もいらっしゃいます。
でも、このセラピーのもたらす調和した解決を体験すると、その価値の大きさを実感され、感動する方が最も多いセラピーでもあります。
私自身もこのセラピーによって本質的な調和に行き着いた時、クライアント様に最も良い価値を与えられたのではないかと感じます。
それくらいに深く本質的なセラピーなのですが、一方で問題もあります。
とても繊細なワークであるため、馬に怒っているエネルギーを読み解くだけの感性と謙虚さの求められるセラピーです。
他のどんなセラピーよりもセラピストの感性に依存するセラピーです。
そのため、家族の配置の中にセラピストの世界観を投影してしまうことで、独りよがりのセッションとなってしまうことも多いようです。
ファミリーコンステレーションを受けたことはあるけど、よく分からなかったという感想や評判が多いのも事実です。
しかし、それでも本当に機能したファミリーコンステレーションのワークは深い無意識層に調和をもたらし、ご先祖や家系とのつながりを好き者として結び替え、クライアントにナチュラルな幸福感をもたらします。
常に自分が守られているような、何もないけども、なぜか幸せというような、本来の姿に戻っていくことができるのです。
どんな悩みに有効なの?
ファミリーコンステレーションは、家族や家計グループに関する全ての問題に有効です。
特に以下のようなケースはファミリーコンステレーションで見ていく必要がある症状です。
生きづらさや心の苦しさがあるが、自身の過去を振り返っても原因が見当たらないケース。
私だけではなく、両親のどちらかや家系の誰かも同じように苦しんでいたケース。
中絶や流産や突然の死など、家系の中にその様な死を経験した誰かがいるケース。
自分の母がたや父方の家計をイメージした時に、何か暗い感じや重い感じがあるケース。
家族や家計全体に不調和で不穏なエネルギーが感じられるケース。
以上のような症状の場合は、ファミリーコンステレーションのテーマになります。
気になる方は事前に次のような情報を調べておいてください。
ファミリーコンステレーションでテーマになる出来事一覧
・家系の中に早くに亡くなった人がいる。
・家系に中絶や流産、死産などで亡くなった人がいる。あるいは自分が中絶や流産を経験した。
・家系に精神病や障害を持った方がいる。
・隠し子など、家系の中に除外された人(心理的に無かったことにされた人)がいる。
・家系に自殺や事故死など唐突な死に方をした人がいる。
・祖父母に過酷な戦争経験をしている人がいる。
・自分の家系の存続のために被害を被った人がいる。犯罪の加害、先祖が海賊をしていたなど。
・家系の中の誰かの離婚や再婚、養子縁組など。
・家系に財産や遺産、土地などの大きな相続があった。特に争った経験がある。
・過去の恋愛や婚姻関係において未完了を残している。
・親や先祖が他者を犠牲にして不当な利益を得た(奴隷制度、略奪、闇市、妾、愛人の存在など)
・父と母が結婚する前に、どちらかに交際していた恋人がいた
・国籍が日本ではない。
ここにいない人も変化することがある
こういった家族の心(集合無意識)を見て調和を取り戻していくと、
セラピーに参加していない家族が変化することもあります。
あんなに愚痴ばっかり言っていたお母さんが最近自分は恵まれていると言い出した。
喧嘩ばかりしていた両親が最近急に穏やかに仲良くなった。
気が弱そうで覇気がなかった弟が最近なんだか頼もしくなった。
など、さまざまな驚きの声をいただいています。
家族全員が共有している心が調和するので、そういったことも起こり得るのです。
ファミリーコンステレーションのデメリット
ただし、この療法は集団での無意識を扱うことは得意ですが、逆に普通のセラピーのテーマである個人の過去のトラウマを扱うことには向いていません。
そういったテーマに対しては、ビリーフチェンジセラピーなどのシンプルな心理療法の方が向いています。
心理療法にはそれぞれに得意となる癒しのレベルがあるので、症状に合った療法を選ぶことが大切です。
まとめ
以上見てきましたがいかがでしたでしょうか。
ファミリーコンステレーションは原因不明と思われる様々な不可解な症状に対して、
で、救世主のように多くの人を救ってきています。
私自身もとてもやりがいのあるセラピーだと感じています。
何か気になる症状や生きづらさがある方は1度受けてみられることをおすすめします。